こんにちは。てんらいです。
2021年に入りはや半月。もう1/24が経ちました。
先週のことなのですが、僭越ながら会社の研修講師を務めまして、いつの間にか会社の中でも教える側に回ったんだなーとしみじみ思うと共に、人前（といっても今回はwebだけど）で何かを教えるということが大学生の頃にしていた塾のアルバイト以来で、とても懐かしく感じました。時の流れを感じるということは年を重ねてきていることの裏返しなんでしょうね。
さて、今回は関西のうち、京都と滋賀を舞台とした小説を集めました。
関西はポテンシャルが高いこともあり、１記事でまとまらないので３記事に分けて書いていきたいと思います。
まずはなんとなく京都と滋賀から。
↓過去の都道府県シリーズ
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それでは、今回の小説はこちらです。
1.鴨川ホルモー（京都）
（角川文庫 著：万城目学）
万城目さんのデビュー作。京大に入学した主人公の安倍は、葵祭でのバイトの帰りに京大青竜会というサークルの勧誘を受けます。そのサークルで行われいていたのは、謎の競技「ホルモー」。それは決して相手には触れず、オニを使役する競技・・・まあ何を言っているんだという感じですね。笑
京都の雰囲気と奇想天外な物語の展開が絶妙にマッチしていますし、あくまでも大学生の青春が軸になっている点が面白いです。
2.宵山万華鏡（京都）
京都と言えば森見さんですよね。“四畳半神話大系”や“夜は短し歩けよ乙女”はあまりにも有名なのであえて外しましたが、やはり森見さんを一つは取り上げたいと思い選びました。
本作は京都の祭り“宵山”を舞台に森見さんの妄想で味付けされた短編集。宵山というのは祇園祭のメインとなる山鉾巡行の前夜祭的なものです。（正確には後祭も含めて宵山だったかと思いますが）
宵山という舞台の中、摩訶不思議な世界に迷い込んでいく人々たち。夜店や駒形提灯などから醸し出される綺羅びやかな非日常感の中では、きっとこんな現実と幻想が入り混じった万華鏡のような出来事が起こるのでしょう。
3.きょうのできごと（京都）
京都の大学生たちの日常を描いた小説。引っ越しのお祝いで集まった飲み会が舞台。先輩や後輩、恋人や初めましての人まで、特に意味の会話で盛り上がり、大きな波乱も無く、淡々と時間が進みます。
こんな何でもない日常を切り取っただけなのに、なぜか私の気持ちはどこか懐かしく切ない...それはきっと社会人になった私にはもう取り戻せないものだと分かっているからでしょう。
映画にもなっています。
4.偉大なる、しゅららぼん（滋賀）
再び万城目さん。万城目さんは関西出身京都大学卒ということで関西を舞台にした小説が多いです。（奈良の回でも出したい・・・）
琵琶湖が舞台の万城目ワールド全開の小説。湖の民とされ、精神を操ることが出来る日出家と身体を操ることが棗家は1300年の歴史を持つ超能力者同士。そんなライバル関係とも言える両家の前に第３の勢力が現れて、協力することに・・・。
・・・着いてこれてますかね？笑
とまあ奇想天外な話なので、もしかすると序盤で置いてけぼりになってしまう方もいるかもしれませんが、後半の怒涛の展開が面白いので是非とも食らいついて読んでみてください。
5.信長燃ゆ（滋賀）
かの有名な“本能寺の変”について、近衛前久（つまり朝廷）を黒幕説とする著者の信長本です。歴史に精通しているわけではない私ですが、様々な資料を駆使し描かれているこの物語はどこか信憑性があるように感じられます。（仮に朝廷黒幕説が真実だとして）ここまでされる信長が生きていたら日本はどうなってんだろう・・・と考えずにはいられません。
進捗は30/47となりました！
引き続きよろしくお願いします。
小説の記事一覧はこちら
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