【都道府県シリーズ】関西を舞台とした小説5選 Vol.02

 

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こんにちは。てんらいです。年始の初詣を自重していたのですが、先日ようやく行って参りました。おみくじも引いて“大吉”。良い一年にしたいものです。

 

今回は都道府県シリーズの関西第2弾ということで、大阪と兵庫から5つピックアップしています。

 

 ↓過去の都道府県シリーズ(数が増えてきたので、前回のものだけ)

comprehensive-lifehack.hatenablog.jp

 

 

 

 

1.甘夏とオリオン(大阪)

KADOKAWA 著:増山実)

 大阪の下町にある銭湯に居候している落語家の甘夏。ある日甘夏の師匠が失踪し、苦境に立たされた一門は“師匠、死んじゃったかもしれない寄席”を開催して師匠の帰りを待つことに。三人の弟子各々の過去や事情を織り交ぜながら、それぞれの迷いや成長が描かれた物語になっています。

 

 

2.黄金を抱いて翔べ(大阪)

新潮文庫 著:高村薫

 大阪の街で銀行強盗を企む男たちの話。実際の犯行場面は本当に終盤の方で、犯行に至るまで過程が事細かに描かれています。その分、最後の展開は怒涛ですが、前半のでディテールのこだわりが強すぎて重めの印象でついていけない人がいるかもです。全体的に硬派で読み応えは十分ですけどね。

 

 

 

3.ワーカーズ・ダイジェスト(大阪)

 (集英社文庫 著:津村記久子

 大阪が舞台の30代の男女のそれぞれの日常が淡々と描かれているお仕事系小説です。 理不尽でイライラするようなこともある社会人生活ですが、気持ちよく解決するというよりも何とか折り合いを付けて前に進むしかないことが多いと思います。そんな社会人生活をダイジェストで記したこの小説には共感するポイントが多く、明日からも何とかやってやっていこうという気持ちにさせられます。

 

 

4.孤高の人(兵庫)

 (新潮文庫 著:浅田次郎

 

加藤文太郎という実在した登山家を主人公とした小説。須磨から六甲全山を宝塚まで縦走しその道(約100km)をまた一日で戻るというかなりの強者だったようです。

また、パーティーを作って登ることが山岳界の常識だったなか、単独行により数々の記録を打ち立てた人物でもあります。

若くして命を落とした人物ですが、まさか最後はこんな形で・・・と何とも言えない気持ち。

 

 

5.花の降る午後(兵庫)

講談社文庫 著:宮本輝

異国文化が色濃く残る神戸の北野が舞台。亡き夫から継いだフランス料理店「アヴィニョン」を切り盛りする女店主。年下の画家と恋愛する裏では、店の乗っ取り計画が進行します。 携帯電話がない時代のクラシカルな恋愛ってこんな感じなのかなあと想像が膨らみます。

 

 

 

 

 今回はこのへんで。

進捗は32/47となりました!

引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

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てんらい