こんにちは。てんらいです。
今回は“落語”をテーマとした小説を集めました。これまで、“文学”や“歌舞伎”を扱った小説を紹介してきましたが、それらと比べて“落語”を扱った小説は数が多い印象です。
(でも、たくさん取り上げるのは(私ではなく読者が)疲れると思うので今回も5選・・・)
↓過去記事(文楽)
comprehensive-lifehack.hatenablog.jp
↓過去記事(歌舞伎)
comprehensive-lifehack.hatenablog.jp
1.しゃべれどもしゃべれども
頑固で短気な噺家の主人公のもとに、とある縁で落語指南を求めて個性的な4人が集まり、落語教室が始まります。従兄弟のテニスコーチ、無愛想なOL、関西弁であることを理由に虐められる小学生、元プロ野球選手とバラバラなメンツでありながら、いずれもどこかしら日常にうまくいかない共通点があります。
そんな彼らと主人公の日常が少しずつ変わっていく様、成長していく様は読んでいて魅了されます。
映画にもなりました。
2.笑酔亭梅寿謎解噺 1 ハナシがちがう!
落語に全く興味のない、不良少年の主人公がひょんなことから噺家の弟子となり、クセの強い師匠のもとで修行を始めます。主人公自身が落語を知らない状態から、段々と成長していくので、落語を知らない読者も抵抗無く読めると思います。
シリーズものになっており、「ハナシにならん!」「ハナシがはずむ!」「ハナシがうごく!」「ハナシはつきぬ!」と続きます。
3.オチケン!
(PHP文芸文庫 著:大蔵崇裕)
ちゃんとあります、落研(落語研究会)小説。大学の落研が舞台となっております。
カテゴリとしては落語×ミステリといったところ。キャラクターも良い味を出していますし、読後感も良いのでおすすめです。
4.三人目の幽霊
またまた大倉さん。
デビュー作にして、落語シリーズの第一作。5篇からなる短編集です。
落語専門誌の編集者コンビが日常の謎を解き明かしていくのですが、5篇中3篇が落語ミステリーではないのでやや注意ですね。あと、落語の世界ってこんなに陰湿なんですかね。
5.ジャズと落語とワン公と
(講談社 著:赤井三尋)
大正から昭和初期の時代を背景としたミステリー短編集。タイトルの「ジャズと落語とワン公と」というのは短編の一つです。がっつり落語ではない(むしろ、かすっているくらい)ですが、なかなか変わった小説なので取り上げました。
落語を知らない方でも楽しめるものをチョイスしておりますので、機会があれば落語の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
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