【まとめ】歌舞伎の世界に触れる小説5選!

 

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こんにちは。てんらいです。

 

今回は歌舞伎をテーマにした小説をまとめました。

 

 

 

1.国宝(上下)

 (朝日新聞出版 著:吉田修一

 

 

 

任侠の家に生まれた主人公喜久雄は、抗争事件で父親を無くし、歌舞伎役者の家に弟子入りすることになることで話が展開していきます。弟子入りした家には跡取り息子の俊介がおり、二人は切磋琢磨しながら芸の道を歩みます。

上巻はそこまで歌舞伎っぽさはないですが、タイトルに記載されている通り青春をひたすら追っています。

下巻は上巻と打って変わって、役者の孤独さや狂気のようなものをひしひしと感じます。

歌舞伎は一度も舞台で観たことがありませんが、それでも非常に面白かったです。

 

 

2.ねむりねずみ

創元推理文庫 著:近藤史恵

 

 歌舞伎の世界である“梨園”を舞台としたミステリーです。

失語症のような症状に陥ってしまった若手歌舞伎役者と、彼を気遣う妻の危うい夫婦が序盤では描かれており、この先どうなるか?と思っていると視点が代わり今度は劇場内で起きた殺人事件・・・。

 

 

3.歌舞伎座の怪紳士

徳間書店 著:近藤史恵

 

再び近藤さん。

祖母の代わりに観に行くようになった歌舞伎座で起きた事件を、そこで出会ったある紳士と解き明かしていく話。

歌舞伎+ちょっぴりミステリーといった感じです。色々と抱えている主人公自身の人生も好転していくので、読んでいるこちらも気持ちが軽くなるようでした。

 

 

 

4.小説・江戸歌舞伎秘話

講談社文庫 著:戸板康二

 

小説のタイトル通り、江戸時代の歌舞伎を舞台とした謎解き短編集。

短編毎に歌舞伎の演目がテーマとなっています。

 

 

 

5.花に舞う鬼

文藝春秋 著:東芙美子)

 

梨園のお話。とはいえ、その中身は一人の天才とその周りの男達の愛と狂気が入り混じった凄まじい世界です。そして男色ものでもあるので人は選ぶかも。重いですね。

 

 

なかなか触れることのない歌舞伎の世界を小説を通して体験してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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comprehensive-lifehack.hatenablog.jp

 

 

てんらい