この小説を読んで競馬の魅力を知ろう!

 

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こんにちは。てんらいです。

 

 

今回は競馬の小説です。

私、実は競馬ファンでして、競馬の小説も結構読んでいます。

そこで何回かに分けて競馬の小説を紹介出来ればと思います。といつつ、今回で終わるかもしれません。とりあえず今回は「優駿」です。

 

 

 

 

優駿(上、下)

新潮文庫  著:宮本輝

 

 

1.概要

 まず、優駿というタイトルですが、"駿"という漢字は"優れた馬"という意味ですね。なので、優駿自体も優れた馬という解釈で問題ないです。そして、このタイトルの通りオラシオンという名(種類ではなく名前ですね。ディープインパクト的な)のサラブレッド(競走馬)とオラシオンに関わる人々の物語です。

 

 

2.競馬には人間ドラマが詰まっている

 競馬は「人間ドラマ」が詰まった営みといっても過言はないと思います。競馬に馴染みの無い方に簡単に"競走馬が生まれてから出走するまでの流れ"を簡単に説明すると、

 

①誕生

②育成

③入厩(レースに出すためにトレーニング、調整する場所(厩舎)に入ること)

④レースに出走(数年かけて数レース、数十レースに出走する)

⑤引退

 ※上記は本当にざっくりとしたものなので、詳しく知りたい方は検索してください。

 

 私が伝えたかったのは上記①~⑤の間に、本当に多くの方が関わっているということです。

・馬を誕生、育成する「牧場の関係者」

・馬を購入する「馬主」

・馬主から馬を預かりレースで勝てるよう調教する「調教師、厩務員」

・馬に乗る「騎手」

・競馬を運営する関係者(例えばJRA

 競馬だけを観ると騎手と競走馬のペアだけが目に写りますが、その1頭の競走馬に対しこれだけの人間が関わって初めて我々の前で走ってくれるんですよね。そして、この小説では、全ての関係者の夢を乗せてターフを走る競走馬の素晴らしさ、美しさを表現するとともに、これだけの人間が関わる世界で起こる人間の汚い部分や憎悪も描ききっています。

 

 

3.是非、競馬場へ

  昨今のJRAのプロモーションもあり、競馬のイメージはずいぶん変わってきているのだろうと思いますが、それでも競馬に良い印象をお持ちでない方は多くいらっしゃると思います。そういう方にこそ、この小説を読んでいただき、是非とも競馬場に足を運んでいただきたいと思っています。

 別に馬券を買わなくても、目の前を美しいサラブレッドが走る姿を観ていただくだけでいいんです。この小説を読み、1頭のサラブレッドが走るまでにどれだけ色んな方の思いが詰まっているか知った貴方は、きっと何か感じるはず。

 

 

なお、上下巻の小説なので下巻も載せておきます。

 

 

 

小説の記事一覧はこちら

comprehensive-lifehack.hatenablog.jp

 

 

てんらい