外出出来ない今だからこそ読みたい、重厚な社会派ミステリを味わえる小説15選!

 

 

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 こんにちは。てんらいです。

 緊急事態宣言も延長され、退屈な時間を過ごされている皆様に是非ともご紹介したい社会派ミステリ15冊です。

 

 

 

 

1.震える牛

小学館文庫 著:相場英雄)

 

 捜査一課の田川に振られた未解決の強盗殺人事件。その再捜査を進めるにつれ、思わぬ方向に向かっていきます。

 小説としては、積み上げ系ですね。割と早い段階で犯人には目星がついて、あとはピースを当てはめて、切り札を使って・・・という流れだけに最後は面白いです。勧善懲悪で終わらないところも、これはこれでアリといったところですかね。

 

 テーマとしては、食品偽装や大型ショッピングセンターの地方進出といった実際に社会問題になっている事柄が複雑に絡み合っていて、すごくリアリティがあります。大企業の過剰な利益追求の醜悪さや身勝手さをお腹いっぱい見せつけられるので、理不尽さを感じますし、食に対する認識を変えなきゃと考えさせられます。

 こんなことが実際に起きていたらと考えると本当に怖い。(実際そんなことはないと信じていますが、過去には実際にありましたものね・・・)

 なお、強盗殺人事件がなんでそんなテーマに結びつくんだって感じですが、それは読んでみてのお楽しみです。

 

震える牛というタイトルの意味を知った時に、本当に震えるのは我々なのではないでしょうか。

 

また、本作は連続ドラマにもなっているのでご紹介しておきます。

 

 このペースで書き続けるととてつもなく長い文章になってしまうので、以降は軽めに説明します。
 

2.慟哭

 
 古すぎて本の画像が無い・・・。幼女誘拐事件をテーマにした小説。本当にラストは騙されます。
 
 
 
 

3.理由

 
 
 宮部みゆき先生の作品も一冊。超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件がテーマ。ノンフィクションの手法を使っています。
 
 
 

4.人間の証明

(角川文庫 著:森村誠一
 
 ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人が死亡することから話が始まります。カギとなるのは現場に残された詩集です。
 ちなみに、映画にもなってます。
 
 
 
 

5.宿命

講談社文庫 著:東野圭吾
 
 東野圭吾先生からも一冊。ただの殺人事件に留まらず、長年の因縁を解き明かしていくストーリーに私はハマってしまいました。最後まで読めばタイトルにも納得です。
 
 
 

6.パレートの誤算

(祥伝社  著:柚月裕子
 
 パレートというのは、経済学用語のパレートの法則からきた言葉ですね。ケースワーカー生活保護がテーマとなっています。
 
 

7.朝が来る

(文春文庫  著:辻村深月
 
 出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリです。
映画化もされますね。
 
 

8.テミスの求刑

(中公文庫  著:大門剛明)
 
 現役の敏腕検事が殺人事件の容疑者になってしまいます。この時点でワクワクする・・・。真実に一歩ずつ近づいて行く感じが良いです。
 
 
 

9.極卵

小学館文庫 著:仙川環)
 
 テーマは、卵です。・・・卵です。内容は、現実的でゾッとします。
 
 
 

10.希望が死んだ夜に

(文春文庫 著:天祢 涼)
 
  社会派青春ミステリといったところでしょうか。
 
 
 

11.真相

 
 短編集です。どの物語も人間の暗い部分や悲しい部分が描かれていて、惹き込まれます。
 
 

12.虚夢

講談社文庫 著:薬丸岳
 
 刑法三十九条"心神喪失者の行為は、これを罰しない" がテーマとなっています。
 通り魔事件で娘の命を奪ったが、心神喪失状態であったとして罪に問われなかった男と、その父親の話です。この難題を描ききっている薬丸先生には脱帽です。
 
 
 

13.罪の声

講談社文庫 著:塩田武士)
 
  昭和の大事件と言われる"グリコ森永事件"をフィクションで推理しています。前半はゆっくりと展開しますが、後半にかけての畳み掛けに圧倒されます。
 
 
 

14.瑕疵借り

講談社文庫 著:松岡圭祐
 
 「ミッキーマウスの憂鬱」を執筆された松岡先生ですね。瑕疵物件に焦点を当てた短編集です。
 
 
 

15.13階段

講談社文庫 著:高野和明
 
 犯行時刻の記憶を失った死刑囚と、その死刑囚の冤罪を晴らすために調査を進める男達の話。
 
 
 

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