東日本大震災を扱った小説

 

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こんにちは。てんらいです。

 

東日本大震災を扱った小説ということで1つだけご紹介します。

ネタバレにならないよう注意しながら書きたいと思います。

 

想像ラジオ

河出文庫 著:いとうせいこう

 

 

 杉の上に引っかかって動けない男が想像力(?)を駆使してお届けする" 想像ラジオ "。どうやら皆に等しく聞こえるものではないが、聞こえる人には聞こえるらしい。

 このラジオの正体や目的については、ラジオDJとリスナーのやり取りを通して整理されていくので、真相は読んで確かめていただければと思います。

 

 

 ちなみに東日本大震災は2011年3月11日に起きたので、もう9年前ですね。

 私は縁あって被災地で3年ほど活動をすることが出来まして、今もその縁が続いていたり、個人的に年に一度は被災地の復興の状況を見て回っていますが、盛土も終わって区画整理が進んでいくと本当に当時の様子や震災前の姿が思い出せなくなってきます。

 

 忘れるという人間のシステムは基本的には人を困らせることが多いですが、(良い悪いは別として)辛い記憶をも忘れる(薄れる)ことで心を保つような側面があると考えています。それでも、震災という事実は忘れてはいけないし、たまにでいいから思いを馳せたいなと思っています。

 

 私自身、被災された方々の話を直接聞いてきたので、こういった小説を読むと色んな人の顔が思い浮かんでしまい辛い部分もあります。ですので、読むことを全ての人におすすめしてはいけないのかもしれませんが、それでも今まで震災に関わったことが無いような方には ”こういった本を読むことに対して構える必要もないし、読んだからといって行動を起こす必要もない” "とりあえず読んでみてはいかがでしょうか"と言いたい。

 

 

 

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comprehensive-lifehack.hatenablog.jp

 

 

てんらい