こんにちは。てんらいです。
今回は妙なリアリティがたまらない小説です。本当にページをめくる手が止まらなくて一気読みしてしまったものを2つ選びました。
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1. 結婚相手は抽選で
いやー、もうタイトルがまずドキっとします。
内容はタイトル通りですが、もう少し詳しく説明すると、、、
少子化対策として、強制お見合い→自分から3回断ったらテロ対(=軍)での労働という法律が施行されたら、人々はどうなるのか? 若い男女達にスポットを当てたお話です。
孤独な毒親を持つ娘や、彼女いない歴=年齢のモテない男子、裕福でプライドの高い美女etc...複数のストーリーが描かれています。
周りは法律施行前に滑り込みで結婚をする中、結果的に余り物になってしまった彼らのストーリーは、全然自分と境遇が異なるが、非常にリアルで引き込まれます。
見合いを断るものだと信じてやまない孤独な母親と娘の会話なんて、絶妙に気味が悪くて最高です。ほんとに。
色々書くとネタバレになるのですが、嫌な終わり方ではないのでそこも良いです。
2.七十歳死亡法案、可決
またまた垣谷先生です。好きです。
これもリアリティがあって、「お前らの人生見つめなおせよ、よく考えろよ」という垣谷先生のメッセージがびんびん伝わってきます。(垣谷先生がそういうメッセージを送ってきているのかは知らん)
簡単にストーリーを説明すると、
日本の財政状況の劇的な対策として、70歳で死亡しなければならないという法律が2年後に施行されたら、という前提で介護を必要とする祖母を抱える一家を描いた作品です。
介護をされながら2年後の死を待つ祖母や、「70歳で人生が終わるなら」とさっさと仕事を辞めるが、そのまま海外旅行を楽しもうとする能天気な父親に、何も言えない母親など、登場人物はなかなか個性的で読んでて若干イライラするところもありますが、自分の親の将来はどうなんだと考えさせられます。
サクサク読めるのも非常によいです。
垣谷先生は、こういった現代社会の問題に対して、小説で考えるきっかけを与えてくれるので大好きです。
ということで、機会があれば是非。
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てんらい