彼はなぜ戦い続けるのか?謎の弱そうな高校生がひたすらに喧嘩をするマンガ!

 

 

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こんにちは。てんらいです。

 

今回はタイトル通り、謎の弱そうな高校生がひたすらに喧嘩し続けるマンガです。

 

ホーリーランド

(JETS COMICS 著:森恒ニ)

 

 

 2001年にコミックスとして発売されたので、もう20年近く前のマンガですねー。

 まず、表紙に写っている少年が主人公の高校生ユウです。なんだか不安そうな目をしていますね。

 そして、このマンガは"不良たちによるストリートファイトを題材としたマンガ"です。もうこの時点で、ちょっとよくわからないですよね。どう見ても表紙に写っている少年がストリートファイトをするような不良に見えないし、むしろ不良にタカラれるタイプでしょ?と。

 そう思われた方は大正解。主人公のユウは不良にタカラれ、いじめられ、不登校になってしまう高校生です。

 そんな彼が、第1巻で絡んできた不良相手に高速のワンツーを繰り出すんです。ワンツーってのはボクシングのワンツーパンチのことです。

 

 ・・・、ですよねー。なんでこんな高速パンチ打ってんだよ、と。

 

その理由まで書くとネタバレになってしまうので割愛しますが、内向的でひ弱な印象のユウが不良に絡まれる度に撃退していく様は非常にアンバランスであると共に「なぜ毎回、手を出す?」と疑念がどんどん膨らんでいきます。

 

●なぜ戦い続けるのか?

 読んでいると最初はめちゃくちゃ不思議に感じます。不良に絡まれる→ワンツーで撃退する→噂になり、不良に狙われる→それでも街に繰り出し、案の定絡まれる→撃退する という具合なんですが、いやそこまでして街に出るなよ、戦うなよと言いたくなります。笑

 これについても読めばわかってきますが、個人的には"彼のこれまでの経験(いじめ等)からくる、居場所への執着や暴力的衝動がかなり病的で、読んでいて心がザワザワしてきます。ただ、それが良いのかな。先が気になってしまうんですね。

 

 

●妙に詳しい格闘技のナレーションが不思議

 マンガの中では、かなりの頻度でナレーション的な格闘技に関する解説が入ります。それが妙にリアルというか、詳細に記述されているので、読んでいると「作者何者?」とそっちが気になってきます。笑

 これについては、コミックス18巻のあとがきに記載されているのですが、森先生自身、大学生時代4年間グローブ空手の同好会に所属する等の格闘技経験があるそうです。詳しいのも納得ですねー。

 

  そんな森先生ですが、「自殺島」も書かれています。こちらの方が2016年までコミックスで出版されていたのでご存知の方が多いかもしれませんね。

 

  なお、現在は「無法島」という自殺島の前日譚のマンガが連載されています。

 

 

 

↓マンガの記事一覧はこちら

comprehensive-lifehack.hatenablog.jp

 

 

てんらい