こんにちは。てんらいです。
今回は関西を舞台とした小説の第3弾ということで和歌山、奈良を舞台にした小説を集めました。関西は今回で最後です。
↓過去の都道府県シリーズ
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今回はこちら。
1.鹿男あをによし(奈良)
「世界を救うんだ。先生」
いやいや・・・糞ポロポロしながら言われても!
「マイシカです。先生」
いやいや・・・アンタのシカじゃないよ!
何言っているか分かりませんか?(私も分かりません)
まあ読んでみたらよいです。絶妙な脱力感が堪らない。万城目ワールドに浸ってみるがよい!
2.まひるの月を追いかけて(奈良)
(文春文庫 著:恩田陸)
奈良で失踪した異母兄の彼女に誘われ、彼を探す旅に出た主人公。寺などの名所を回りながら、いくつもの謎が提示され、登場人物の小話が織り交ぜられます。
恩田さんの著書「夜のピクニック」と似たような“歩き小説”(そんな分類があるのかは知らん)ですが、夜のピクニックと違い重たい仕上がり。
3.巨鯨の海(和歌山)
(光文社文庫 著:伊藤潤)
江戸時代から明治にかけての太地の捕鯨に生きる人々を描いた小説。個人的に隠れた名作。
クジラの悲しみや死を扱っているため漂う雰囲気はピリっとしていますが、捕鯨の掟や伝統、漁師の生活、歴史が余すこと無く描かれており、著者の取材力と熱意に驚きます。クジラを狩るということが単なる野蛮では済まされないことがよく分かります。
4.死体を買う男(和歌山)
江戸川乱歩と荻原朔太郎がワトソンとホームズ役になり、不審な死をとげた男の真相を追う作中作。とその原稿をめぐる物語。話が二転三転しますが、それほど複雑ではないので読みやすく最後の真相はなかなかの衝撃。作中作の舞台が南紀白浜なので和歌山でエントリー。
なお、歌野さん代表作の「葉桜の季節に君を想うということ」と比べて物足りないという方がいらっしゃるかもしれませんが、あれは飛び抜けた作品なので・・・。
今回はここまで!
進捗は34/47となりました。なんとなく終わりが見えてきた気がします。
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